Bulletin magazine 会報誌/理事長メッセージ





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Vol.64

理事長メッセージ

河合弘之 さくら共同法律事務所所長・弁護士

この混乱を生き残ろう

 米国のサブプライムローンの破綻に端を発した経済の混乱は、金融・不動産の世界から 始まり、今や完全に実体経済に及んでいる。弁護士を約40年やっている私は、オイルショッ ク(1973年、78年)と第一次バブル崩壊を経験して、今度が3回目の激動・大波である。
 それらを見ていて思うことは、経済の急激な悪化が起こるきっかけや原因は、毎回違うと いうことである。
 オイルショックは原油の供給不足と価格高騰であるし、第一次バブル崩壊は土地価格の 急騰とその人為的抑え込みだった。そして今回は、低所得者層向けの住宅ローンの大量発 生とその破綻である。
 その経験を基に、私は経営者には危険予知能力と退去する勇気が大切だと説いてきた (本誌47号-2006年8月発行-巻頭言「のど元過ぎて熱さを忘れていませんか」および58 号-2007年11・12月発行-巻頭言「耳を澄ませよ」参照)。
 47号の巻頭言で私は次のように書いている。
 「私は土地バブルが再来して、またあの失敗、悲劇が繰り返されるのではないかと心配し ています。一部の論者は『今回の地価上昇は前回とは違って、土地・ビルの収益を還元・織り 込んでいるから大丈夫だ』と言います。しかし、土地・ビルの収益は家賃に依存しており、家賃 が下落すれば地価はそれに幾何級数的に比例して急下降するのです。前回のバブル崩壊 の被害が大きかったのは、みんなが何となく地価上昇がずっと続くと思い、『地価はいつ下 落するのか』という問いすらも発しなかったことによります。そこに不動産融資の総量規制が かかったために地価が暴落して、多くの被害者が出たのです。
 不動産にかかわる経営者は、常に上記の問いを自問自答しましょう。そして、地価下落の 兆候に敏感になりましょう。不動産業界の人々が皆、そのように敏感になれば、地価は暴騰も 暴落もしないし、深刻な被害も出ないのです。」
 しかし、今回もやはり深刻な状況が発生してしまった。サブプライムローンのデフォルト大 量発生という、予想もしなかった伏兵による不意打ち攻撃である。経済、特に世界経済は魔 物だとつくづく痛感させられる。
 しかし、愚痴を言っても始まらない。ここはただ我慢して仲間と協力し、情報交換しながら 生き残るしかない。こういうときにこそ、JBCのような仲間は大切である。
 頑張ろう。
 明けない夜はないのだから。








会員Topic 1

鍵屋リンクスが住宅用キーレスシステムの事業パートナーを募集

 自動車のキーレス化が常識になり、企業の入退室管理もキーレス化の方 向が定着しています。簡単に複製可能な鍵から、複製が困難な認証方式へ と、時代は向かっているといえるでしょう。
 ところが、なぜか住宅用の鍵は、未だに旧態依然とした金属キーが圧倒 的です。一部のホテルで採用が始まったカードキーのようなシステムが住宅 にも導入されれば、セキュリティーが飛躍的に高まることは間違いありませ ん。しかし、これまではシステムの構築に電気配線工事や鍵本体の交換が 必要になるなど、膨大なコストが掛かっていました。
 そこで鍵屋リンクスが開発したのが、配線不要の乾電池式、かつ既存の 鍵をそのまま使える「アイ・タッチスリムNEO」です。非接触式のICカードと暗 証番号を併用することができ、カードは最大100枚まで登録が可能です。専 用カード以外にも、suicaやPASMO、Edy、おサイフケータイなどのferica カードに対応していますので、持ち歩くカードを増やさずに済みます。
 韓国では、ここ10年で住宅の60%がキーレス化されました。一方、日本の 普及率は0.1%以下。そこから、日本でも4~5年以内に40%以上の住宅が キーレス化するという専門家もいます。
 例えば、賃貸住宅は2000万戸あり、その40%の800万戸に「アイ・タッチ スリムNEO」が導入されると仮定すれば、5300億円の巨大市場が誕生しま す(@6万6000円×800万戸=5300億円)。賃貸住宅では、入居者が替わ るたびに鍵の交換が必要になりますが、「アイ・タッチスリムNEO」のような キーレスシステムを導入すれば、カードの登録変更だけで済むため、管理コ ストの低減につながり、爆発的に導入が進む可能性があります。更に分譲住 宅市場が加われば、より大きなマーケットになることは確実です。それ以外に も、「アイ・タッチスリムNEO」はカードの使用履歴を1000件まで保存できる ので、研究施設や医療機関、食品関連施設などの高い安全性が求められる 場所や一時的に使用するイベント会場などの入退室管理システムとしても 採用が広がりそうです。
 鍵屋リンクスでは、現在、事業パートナーも募集しています。住宅のキーレ ス化が確実視される中で、この有望市場への参入をご検討される方は、ぜひ 同社までお問い合わせください。

鍵屋リンクス株式会社
http://www.kagiyalinks.co.jp/
代表取締役 浅野敏弘
千葉県成田市東和田670-1
Tel:0476-24-1854 Fax:0476-23-9939








会員Topic 2

エリアリンクが本社を移転しました

エリアリンクが自社所有物件に本社事務所を移転しました。新住所、連絡先は以下の通りです。
また、登記上の本店所在地も東京都港区港南2-2-2に移転しています。

エリアリンク株式会社

〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-1
Tel:03-5577-9222(代表)
Tel:03-5577-9250(管理本部)
交通:東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」・丸ノ内線「淡路町」・新宿線「小川町」(B7出口)徒歩5分
JR中央線・総武線「御茶ノ水」(聖橋口)徒歩10分