100年に一度の大不況といわれている。
マスコミもその大合唱である。そして世界中が浮き足立っている。今にも世界が破滅せんばかりのうろたえぶりである。
しかし、そんなに悲観しなければならないのだろうか。
私はそうは思わない。
約150億年前に、宇宙の歴史がビッグバンによって始まり、約100億年前に銀河系が出来、約50億年前に太陽系と地球が出来上がり、約200万年前に人類の祖先が発生し、今日に至っている。
その超・長大な歴史に思いを致せば、今回の世界大不況も一瞬のまばたきに過ぎない。小さな事である。これで地球が滅びることもなければ、人類が絶滅の危機に瀕することもない。数年も経ってしまえば、経済は必ず復活する。あの大恐慌もブラックマンデーも前回のバブル崩壊も、世界と日本は全て乗り切ってきたではないか。
うろたえてはならないのだ。
他方、この世界大不況の間にも地球温暖化は進行し、社会格差の拡大は進む。世界大不況への対応に追われて、この2つの重大課題への対策を忘れてはならない。むしろ不況乗り切り策として、この2つの課題の解決をビジネスチャンスととらえることが大事だろう。自然エネルギーの企業化、環境事業への進出、省エネルギー志向にマッチしたビジネスモデルの企画・実行などが考えられる。また、格差拡大により社会から脱落しそうな人々の労働力の有効利用も大いに工夫の余地があろう。
明けない夜は無い。朝が来るまで頑張ろう。
そしてその間も、やらなければならないことを、歯を食いしばってやり続けよう。
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