良き出会いが経営者の人生を豊かにし、運気を高めてくれる――その願いを基にJBCは2000年に設立されました。
理事長ごあいさつ
経営者にとって、素晴らしい方々との交流は、本当に大切なものです。その点、日本ビジネス協会(JBC)は、まさに素晴らしく運が良い人の集まりです。経営者のプライベートクラブが、 2000年に設立されてからここまで、リーマンショックや新型コロナウイルス禍をも乗り越えて、 隆々と発展してきたのは、まさに運が良い人たちの相乗効果だといえましょう。
あるとき、東洋思想研究家の田口佳史先生は、松下幸之助さんから次のようにいわれたそうです。 「経営者の条件は、運が強いことである。運を強くするには、徳を積むことである」
この言葉を受けて、田口先生は「徳」について、次のようにおっしゃいます。
「自分のいまできる最善を、相手の人に尽くしきる気持ちが『徳』である」
これこそまさにJBCの姿であるように思います。「自己の最善を他者に尽くす人」が集まれば、お互いに助けあい、力を出しあって、その場は相乗効果でどんどんと高まっていきます。間違いなく、「運がいい」状況になります。JBC初代理事長の澤田秀雄さんが、よく「JBCをやめると運が落ちる」とおっしゃいますが、このような相乗効果のネットワークから外れたら、運が悪く なるのは必定といえましょう。
一方、日本はいま、まさに大転換期に差し掛かっています。このような大転換期には、仕組みを変える必要があります。現在、霞が関や永田町や大手町では、とても優秀な方々が活躍されています。しかし育ち方や出身校をはじめ、あまりにも「同じ歯型」で構成されすぎているのではないでしょうか。
この大転換期に、日本全体をより発展させていくために、アニマルスピリットは必須です。決断力、瞬発力、修羅場を乗り越える経験値も不可欠でしょう。それらの点では、死の谷を乗り越え、自らの手で成功を切り拓いてきた創業経営者こそ、秀でている確率が高いはずです。
JBCには歴戦の士が数多く集まっています。相互に交流を重ねるのみならず、社会的な活動にも力を入れています。JBC・CSR基金では、東日本大震災や熊本地震など、不意の天災で就学が厳しくなってしまった学生の皆さまに非常にスピーディーな奨学金支援を行ない、トータル で700名を超える方々を救うことができました。これらの活動は、もっと日本のなかで重視されるべきでしょう。
このような組織を、霞が関や大手町と結合させ、日本の中央に屹立させることが、日本の真の発展のためには不可欠です。これから、JBCと霞が関・大手町の人たちが、横断的に繋がりあう横串のネットワークをつくることにも取り組んでいきたいと思います。皆で力を合わせて、愉快に楽しく、ぜひとも社会を前進させる画期的な力を生み出していこうではありませんか。
沿革
日本ビジネス協会(JBC)は、2000年11月に、高橋誠一氏(三光ソフランホールディングス株式会社代表取締役社長)、平林良仁氏(河口湖音楽と森の美術館代表)、林尚道氏(エリアリンク株式会社代表取締役会長)を設立メンバーとして発足しました。
初代理事長の澤田秀雄氏(HIS創業者)は、こう語ります。
《運を良くする方法というのもいろいろあるとは思いますが、やはり、つきあう人です。いい人とつきあう。いい企業とつきあう。
失礼な言い方かもしれませんが、変な企業とつきあうとだまされたり、倒産したらお金がもらえなくなったりします。けれども、いい企業、いい人とつきあっていると、その企業が発展すると仕事も増えるし、だまされることもないわけですから》
「いい人」とは、まさに「自己の最善を他者に尽くせる人」でしょう。そのような人が集まれば、お互いに助けあい、力を出しあって、その場は相乗効果でどんどんと高まっていきます。
日々、厳しい局面に数多く直面する経営者だからこそ、そのような「場」に身を置くことが大切です。
さらにいま、日本も世界も転換期に突入しています。そのような時代に日本と世界を大きく前に進めるためには、荒波を乗り越え、自らの手で成功を切り拓いてきた多士済々の経営者が「自らの力で社会のために尽くしていく」ことが必要不可欠です。
JBCはそのようなことを実現していく場として、日々活動を進化させています。
歴代理事長
初代理事長(2011年11月~2005年9月)
澤田秀雄 (株)エイチ・アイ・エス最高顧問
第2代理事長(2005年10月~2009年9月)
河合弘之 弁護士 さくら共同法律事務所
第3代理事長(2009年10月~2015年9月)
分林保弘 (株)日本M&Aセンター名誉会長
第4代理事長(2015年10月~2019年9月)
太田孝昭 OAGグループ代表
第5代理事長(2019年10月~2023年9月)
加藤英次 (株)アドバンス社長
第6代理事長
神藏孝之 イマジニア(株)取締役会長ファウンダー
JBCのあゆみ
- 平成12年(2000年)
- この年の11月に、JBCは誕生しました。銀座サロンセミナーも同時にスタート。第1回の講師は渡部昇一氏(当時・上智大学教授)でした。この銀座サロンセミナーは以後、毎月1回のペースで開催され、普段ではなかなか謦咳に接することができない方々を次々に講師としてお招きし、JBCの様々な学びの出発点になりました。
- 平成13年(2001年)
- 3月に第1回の上場祝賀会が行なわれました。以後、メンバーの上場祝賀会が幾度も開かれ、そこで語られる当事者の体験談から、大きなヒントと勇気を与えてもらえる場となっています。
- 平成16年(2004年)
- 12月にJBCビジネスラウンジ(初代)がオープン。ラウンジ、大小の会議室、執務室などを備え、JBC会員の活動拠点として、また学びの場として大いに活用されるようになり、さらに活動が活性化していきました。セミナーご登壇は有森裕子氏(元マラソン選手)ほか、有名経営者が続きました。
- 平成17年(2005年)
- 1月に第1回新入会員歓迎会が行なわれました。3月にJBCビジネスラウンジで開催する小規模で親密な勉強会である「インタラクティヴセミナー」が開始。11月に5周年を迎え、記念パーティーを挙行。記念のチャリティーオークションも開催されました。セミナーご登壇は掛布雅之氏(元阪神タイガース)ほか、有名経営者にお話をいただきました。
- 平成18年(2006年)
- 6月に「ゴルフ部会月例会」開始。7月にはベトナム視察旅行も挙行。9月には、JBCビジネスラウンジで開催する「三金会」がスタートします。JBC会員が講師となって事業戦略やノウハウを語る会として、以後、毎月開催で定着。講師をお招きして学ぶセミナーと、仲間内で学ぶセミナーの分化が進みました。セミナーご登壇は、山下泰裕氏(元柔道選手)ほか。
- 平成19年(2007年)
- 4月に「能楽部会」「グルメ部会」が発足。現在に続く、部会の基盤が形づくられていきました。9月に第1回京都旅行(能楽部会京都公演)。11月には、JBCのCSR活動の重要な基軸である「JBC・CSR基金」が設立されました。
- 平成20年(2008年)
- 各部会の活動や各種セミナーもますます活性化。9月に韓国視察旅行、11月に第2回京都旅行が挙行されました。セミナーご登壇は三枝成彰氏(作曲家)ほか、韓国、ロシア、インド大使館の公使もお招きしました。
- 平成22年(2010年)
- 5月に懇親セミナー「簡単に今があるわけじゃない」開始。JBC会員が自らの失敗や危機を赤裸々に語る名物セミナーとなりました。同月、「アート部会」発足。4月と11月に京都旅行。また11月に10周年記念パーティーを開催しました。セミナーは、吉田義人氏(元ラグビー選手、明治大学ラグビー部監督)ほかの方々にご出講いただきました。
- 平成23年(2011年)
- 7月に「音楽を通じて震災復興支援を」という趣旨で平尾昌晃さんをお招きしました。
- 平成24年(2012年)
- 9月「モーターサイクル部会」発足。また10月には第1回の部会主催「お楽しみ懇親会」を開催(第1回目は能楽部会主催)。
- 平成26年(2014年)
- セミナーは、清水浩氏(慶應義塾大学名誉教授)、丹羽宇一郎氏(元中国大使)、横山禎徳氏(東京大学EMP企画推進責任者)、中島隆博氏(東京大学教授)、吉田正紀氏(元海上自衛隊佐世保地方総監)ほかの方々にご出講いただきました。
- 平成27年(2015年)
- 4月にJBC15周年パーティーが開催されました。セミナーは、山内昌之氏(東京大学名誉教授)、岡部徹氏(東京大学教授)、堀江重郎氏(順天堂大学教授)、腰原幹雄氏(東京大学教授)ほかの方々にご出講いただきました。
- 平成31年/令和元年(2019年)
- 5月に「囲碁部会」が発足しました。また10月に「テニス部会」が発足しました。11月には、JBC20周年記念パーティーが開かれました。セミナーは中島隆博先生(東京大学教授)、竹本正美氏(元東宮侍従)、泉徹氏(元海上自衛隊司令官)、橋爪大三郎氏(東京工業大学名誉教授)ほかの方々にご出講いただきました。
- 令和2年(2020年)
- 12月に「ポーカー部会」が発足しました。新型コロナ禍となり、三金会やインタラクティヴセミナー、懇親セミナー「簡単に今がある訳じゃない!」などのセミナーも、オンラインで行なわれるようになりました。セミナーにご出講いただいたのは、片山杜秀氏(慶應義塾大学教授)、楠木建氏(一橋大学教授)ほかの方々でした。
- 令和3年(2021年)
- 引き続きコロナ禍の活動となりましたが、オンラインとのハイブリッドの活動方法も進んでいきました。モーターサイクル部会や能楽部会などが主催するリモートセミナーも開催されました。
- 令和4年(2022年)
- 8月に「ワイン部会」が発足しました。