Bulletin magazine 会報誌/理事長メッセージ





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Vol.55

理事長メッセージ

河合弘之 さくら共同法律事務所所長・弁護士

会社は誰のものか

「会社は誰のものか」と問われたら、あなたは何と答えるだろうか。法律的には株主のものであろう。しかし、上場会社に勤めている者で、「会社は株主のものだ」と思っている者はほとんどいない。「自分達は一生この会社のために働き、生活をしている。昨日、株を買った株主は、明日にも株を売るかも知れない。そんな者に所有者面をされたくない」この考えも理解できる。一昔前の経営者も同じ考えだった。「株価なんて知るか。そんなものは私の責任ではない。そんなものに左右されずに、長期的展望に立って経営をすべきだ」こう多くの経営者は考えていた。しかし、今は様変わりした。IRが重んじられ、経営者は常に自社の株価と時価総額を気にするようになった。株価は経営者の日々の「通信簿」(成績表)というわけだ。振子は常に左右に揺れる。今は右に振れ過ぎだ、と私は思う。会社は確かに株主の所有物だ。しかし、誰のためにあるかと言えば、会社は株主のためだけにあるわけではない。会社のステークホルダー(利害関係者)は株主だけではない。株主、経営陣、従業員(社員)、取引先(サプライヤー)、得意先(顧客)、地域、国家、地球、未来の世代全てが会社のステークホルダーと考えるべきだ。経営者はこれらの全てのステークホルダーの利益のために、かつ調和させながら経営をしなければならないのだと思う。
今の日本の経営者に要求されることは、複雑かつ重大である。








会員Topic 1

クリエイト総研が胡蝶蘭の宅配専門店「丸の内フローラ」を開業

クリエイト総研(向久雄社長)が慶祝行事の定番、胡蝶蘭の鉢植えを宅配する専門店「丸の内フローラ」を開業しました。花の大きさ、肉厚、輪数など、どの点をとっても同一価格帯でワンランク上の胡蝶蘭を、生産者と提携して低価格で提供しています。価格は1万円から5万円まで。5万円以上の特別オーダーも受け付けています。色は白、赤、白と赤のコンビネーションの3タイプ。木札やメッセーカード、ラッピングも無料で、日本全国、配送料も無料です(九州・北道・離島などの一部遠方地域は除きます)。ホームページからの発注のほか、3日以内の配送の場合には、電話で受け付けをしています。花の入荷状況にもよりますが、午後3時までに電話注文すれば、翌日午後1時以降の配達が可能です。また、首圏では花のタイプによっては即日配達にも対応しています。たまたま訪問した先で、慶事を知って慌てることはよくあります。そんな時には、嬉しいスピード配送といえそうです。会社移転や昇進・昇格、誕生日など、大切なお客さまへのプレゼントとして、ぜひご利用ください。

株式会社 丸の内フローラ
http://www.m-flora.jp/
東京都千代田区丸の内1-8-2 
鉄鋼ビルディング2F office18
電話 03-5220-2445

高橋誠一副理事長のコメント
このたびは受章の栄に浴し、大変光栄に思っております。建設、不動産業界、また賃貸管理業界の皆様と協力して、日本の賃貸住宅の安全性と快適性の改善を進めてきた事が評価をいただいたのでしょうか。また介護保険が導入されると同時に地域に密着した認知症の入居施設やグループホームを建設し、今では七十七カ所の施設を運営するまでになりました。
これもひとえに地元の皆様のご協力と、介護にかかわる多くの皆様のご協力とご指導のおかげと深く感謝しております。
(11月2日付「日経産業新聞」に掲載)








会員Topic 2

超高級リゾート「沼津倶楽部」の内覧会を北山雅史氏(栄光社長)が開催

沼津倶楽部は、ミツワ石鹸の創業家が所有していた別荘を前身とする高級料亭でした。それを栄光の北山雅史社長が運営することになり、超高級会員制リゾートに変身させるための大幅なリニューアルを進めています。もともとの和風建築を生かすために、高名な宮大工に増改築を依頼しているほか、宿泊棟やスパなどを新たに整備し、まさに和のオーベルジュとして生まれ変わりつつあります。駿河湾を望む沼津には、明治末期から昭和初期にかけて政財界の要人や華族、芸術家の別荘が次々と建てられ、文化・芸術のサロンが花開きました。特に、ミツワ石鹸の別荘は、千本松原まで続く広大な庭園と美しい松に彩られたたたずまいや大正・昭和のモダンなインテリアなどが当時のセレブの人気の的でした。そして戦後には、憲法草案を起草した場所になったと言われています。その沼津倶楽部を、3500万円の出資者30人による株式会社(共同別荘)として運営するのが北山社長の構想です。JBC会員の皆さまを対象とした内覧会を3月29日、5月17日に開催したほか、7月24日にも再度開催します。この機会に、昭和ロマンの世界をご堪能ください。

問い合わせ先
株式会社 プロジェクトN
03-3544-5923

沼津倶楽部
静岡県沼津市千本郷林1907
交通:東名高速「沼津」インターから車で15分 新幹線「三島」駅から車で20分








会員Topic 3

シルクランド画廊の「Zili LI来日絵画展」が大盛況でした

現代中国画壇を代表する画家・Zili LI(ツーリ・リー)の個展をシルクランド画廊(榎本宏太郎社長)が5月20日から6月2日まで開催しました。日本では三越がツーリ・リーの個展を毎年開催するなど、すでに固定ファンを多数獲得していて、柔らかく温かい色彩への注目が年々高まっています。期間中にはツーリ・リー本人もパリから来日し、ファンとの交流を深めていました。
今回の個展では、水の都ベニスなど、ヨーロッパの水辺の風景を描いた新作を中心に展示しました。来日にあたってツーリ・リーは「太陽の光や自然、特に地中海やイタリアのベニスに対して、自分が感じ取った美しさと感動を、皆さまと一緒に分かち合うことができれば幸いです」とメッセージを寄せ、「さまざまなものを網羅する万華鏡のような」(ツーリ・リー)水をモチーフに、そこに暮らす人々の日常を描いています。大の知日派としても知られ、その作風だけでなく、日本と中国、フランスの美術界を結ぶ貴重なアーチストとしても、高く評価されています。皆さまも世界的に活躍する中国画家の作品を、コレクションに加えてみてはいかがでしょうか。

Zili LI(ツーリ・リー)
1962年中国・上海市生まれ。84年上海大学卒業。89年フランスに留学し、グルノーブル美術大学、国立美術大学(パリ・エコール・ナショナーレ・スペリオール・デ・ボザール)で学ぶ。94年パリ・チャイナタウンの壁画を制作。97年フランス芸術家サロン大賞(パリ)受賞。2000年三越で初来日展を開催(以降、毎年開催)。01年パリ第8大学から博士号授与。ユネスコ国際美術協会公認アーチスト、サロン・ドートンヌ審査員、フランス美術家協会会員。フランス国籍を取得し、パリを拠点に創作活動を展開中。