昨年のリーマンショック以降、世界は世界同時不況に震撼した。
「100年に1度」とか「未曾有」の不況と言われている。
私もビックリした。私の顧問先も深刻な影響を受けている。
例えば自動車用シートの大手メーカーは、単体年商が1600億円から800億円に急減した。必死のリストラでしのいでいる。
私はこう予言していた。「このまま世界は奈落の底に落ちていくのかもしれない。
しかし前回の日本のバブルとその崩壊は日本が独りで浮かれて独りでこけた。世界のどこも助けてくれなかった。
だから立ち直りに十数年かかった。だが今回は世界中が被災国だから、世界中が協力するはず。
必死に次々と共同して経済政策を打つはずだ。だから立ち直りにそれほど時間がかからないかもしれない。」(本誌67号3頁上段)。
果たして、アメリカのオバマ大統領を先頭に各国首脳が次々と思い切った手を打った。
そしてその成果が、日本でも徐々に出てきている。製造業における在庫調整も一段落し、不動産の価格もほぼ底を打った。
安くていいものは出尽くしたと言われている。株価も5月27日には年初来高値に戻ってきた。
トンネルの先にようやく一条の光が見えたといえよう。
トンネルを出る前に窒息死しないようここで更に粘り強く経営しよう(実際にはここにきて「息切れ倒産」が増えてきている)。
そしてトンネルを出た途端に、その明るさに目がくらまぬよう、新展開に備えて仕込みと準備を怠らぬようにしよう。
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